炎症性腸疾患関連消化管腫瘍診療ガイドライン2024年版

用語定義

腫瘍
炎症性腸疾患関連,非関連(散発性)を問わず病理組織学的に腫瘍性と判断される粘膜内病変と粘膜下層以深浸潤癌の全てを含めた上皮性腫瘍。
上皮性悪性腫瘍。粘膜内癌(上皮内癌,粘膜固有層ないし粘膜筋板浸潤癌)と粘膜下層以深浸潤癌を含む。炎症性腸疾患関連と判断される場合は,炎症性腸疾患関連粘膜内癌,炎症性腸疾患関連粘膜下層以深浸潤癌とする。
異型上皮
炎症性腸疾患関連,非関連および腫瘍,非腫瘍を問わず異型を示す上皮。散発性の腺腫,粘膜内癌,炎症性腸疾患関連粘膜内腫瘍・粘膜内癌,dysplasia,異型を伴う鋸歯状病変,および炎症や再生に伴う上皮が含まれ得る。
異形成
本ガイドラインでは原則として用いない。
dysplasia
欧米の消化管病理診断では,炎症性腸疾患関連か散発性かを問わず粘膜内腫瘍全般を指す用語であり,日本の消化管病理診断の腺腫と粘膜内癌が含まれる。本ガイドラインでは,dysplasiaは炎症性腸疾患関連粘膜内腫瘍に限定して用いる(以下の炎症性腸疾患関連dysplasiaに相当し,本ガイドラインのdysplasiaには上皮内癌が含まれる)。dysplasiaは,low−grade dysplasiaやhigh−grade dysplasia,indefinite for dysplasiaの表現で用いられる場合もある。
炎症性腸疾患関連癌
炎症性腸疾患関連粘膜内癌と炎症性腸疾患関連粘膜下層以深浸潤癌。
炎症性腸疾患関連dysplasia
炎症性腸疾患関連粘膜内上皮性腫瘍(上皮内癌を含む)。Low−grade dysplasiaとhigh−grade dysplasiaに分類される。本ガイドラインのdysplasiaには上皮内癌が含まれるが,日本の病理診断基準で癌と診断されるものについて,炎症性腸疾患関連粘膜内癌と診断する。炎症性腸疾患非関連腫瘍については,散発性と記載する。
散発性腫瘍
炎症性腸疾患非関連の腺腫や癌。sporadic neoplasiaと訳する。
散発性腺腫
炎症性腸疾患非関連の腺腫。sporadic adenomaと訳する。
  1. 炎症性腸疾患関連は「IBD関連」と略して可。
  2. 炎症性腸疾患非関連は「散発性」と略するか(例:散発性腺腫),もしくは接頭語として「IBD関連」を付けない。
  3. 「IBD関連」の英語表記は「IBD−associated」とするが,本ガイドラインでは,「IBD−associated」は原則として炎症性発癌であることを意味し,散発性腫瘍とは区別される。
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