トップページ > プロジェクト研究 > 活動中のプロジェクト研究 > 直腸癌治療における側方郭清に関する前向き研究

直腸癌治療における側方郭清に関する前向き研究

金光幸秀(国立がん研究センター中央病院)

活動要旨

 本邦において、進行下部直腸癌に対するTME+側方郭清(LLND)は、後ろ向き観察研究データをもとに標準治療とされてきた。JCOG0212試験の主解析結果から得られた知見は、その日本の標準手術であるTME+両側側方郭清術の妥当性を裏付けるものであるが、有効性を直接裏付ける厳密な臨床試験ではないという意見がある。また、最近日本でも、欧米での標準治療である術前放射線治療を導入する施設が増えつつあり、臨床現場では治療方針が多岐にわたっている。そこで、直腸癌治療における側方郭清の意義と位置づけを、前向き研究から再考する目的で本研究を行う。現在のガイドライン基準で側方郭清を行い、前向きにデータを集積し、①側方転移率、②無再発生存率、③局所再発率、④局所再発部位、⑤全生存率、⑥側方リンパ節の各種画像評価を行う。得られた結果をもとに、リスクベネフィットバランスからみて、側方郭清を行うことが最適な集団を明らかにし、側方リンパ節転移陽性を予測するための新基準を策定する。

このページの先頭へ
お問い合わせ・事務局
〒102-0075
東京都千代田区三番町2 三番町KSビル
電話03-3263-8697
FAX03-3263-8687
E-mailjsccr@secretariat.ne.jp
業務時間平日9時-18時