上原 圭(名古屋大学 腫瘍外科)
本邦において、直腸癌術後局所再発は大腸癌研究会全国登録のデータ(2007年)では初回根治切除後の約4%に発生するとされている。しかし各施設での症例数は少ないことから適切な治療法は確立しておらず、多施設からのデータを集積し、多数例での解析を行い、直腸癌術後局所再発に対し行われている実際の治療や予後などの実態を解明することが重要である。
そこで、直腸癌術後局所再発症例を全国の施設から集積してデータベースを作成する。そのデータベースを解析することにより、病変の広がりに応じた適切な治療法を確立することを目的とする。