石原聡一郎(東京大学腫瘍外科)
炎症性腸疾患患者は増加の一途をたどり、長期罹患患者も増加している。炎症性腸疾患の長期罹患患者では消化管癌が合併することが知られている。しかし、各施設での症例数は少ないことから、多施設からのデータを集積し、多数例での解析を行い、炎症性腸疾患合併消化管癌の実態を解明することが重要である。
そこで、炎症性腸疾患合併消化管癌症例を全国の施設から集積してデータベースを作成する。そのデータベースを解析することにより、適切な早期発見法・治療方針を明らかにすることを目的とする。また、炎症性腸疾患合併消化管癌症例の血液検体を解析することにより、適切な早期発見法・治療方針を明らかにすることも目的とする。