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大腸癌全国登録委員会

小林 宏寿(帝京大学医学部附属溝口病院 外科)

活動要旨

大腸癌全国登録は、本研究会の目的のひとつである「大腸癌に関する統計、資料の収集および提供」の基調をなす事業です。一定以上の診療レベルと知識を共有する本研究会会員施設で診療された大腸癌の臨床病理学的特徴、治療法、治療成績、およびその時代推移を知ることを第一義的目的としています。本登録の特長は、「大腸癌取扱い規約(以下、規約)」に則した詳細な臨床病理学的情報が予後情報とともに収集されることです。登録された情報は規約にフィードバックされ、「大腸癌治療ガイドライン」の基調資料として活用されています。

【登録業務の経緯】
登録業務は、規約の初版本が刊行された3年後の1980年に開始されました。1974年治療例に遡ってデータを収集し、1985年に登録調査報告第1号(1974-1975年治療例)を刊行しました。2011年現在、14万を超える登録例(1974~2002年治療例)のデータベースが構築され、29年間の登録例の集計結果は全29巻の報告書として刊行されています (ISSN 1341-478X)。

【登録情報利用】
登録データの有効活用を目的として1998年に「全国大腸癌登録調査の情報利用要領」を作成しました。同要領に則した厳格な審査を通過する必要がありますが、登録情報は有効な利用に開かれています。

大腸癌全国登録委員会

委員長 小林 宏寿
委員 浅野 道雄 石黒 めぐみ 石原 聡一郎 猪股 雅史 金光 幸秀
小森 康司 松本 寛      

(五十音順)

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