岡 志郎(広島大学大学院 医系科学研究科消化器内科学)
小腸癌は比較的稀な悪性腫瘍であり、その診断・治療に関するエビデンスは限られていることから、標準的な診療指針の整備が求められています。本ガイドラインの前段として、2021年1月開催の第94回大腸癌研究会において「小腸癌取扱い規約作成委員会」が設置され、橋口陽二郎委員長のもと、内視鏡、外科、薬物療法、病理の各領域が連携し、「小腸癌取扱い規約」が策定されました。
これを受け、大腸癌研究会では、同規約を基盤として小腸癌診療の標準化と診療の質のさらなる向上を目的に、「小腸癌診療ガイドライン」の作成を開始しました。本委員会は、内視鏡(内科)、外科、薬物療法、病理、放射線の各領域から構成される学際的な体制のもと、それぞれの専門領域においてクリニカルクエスチョン(CQ)、バックグラウンドクエスチョン(BQ)、フューチャーリサーチクエスチョン(FRQ)の検討を進めるとともに、システマティックレビュー(SR)に基づくエビデンス評価を行い、科学的根拠に基づいた推奨の作成を目指しています。
また、各担当施設からSR委員を配置し、文献検索・エビデンス評価を担う体制を整備することで、質の高いガイドライン作成とともに、次世代を担う若手研究者・臨床医の育成にも取り組みます。2029年1月の発刊を目標にガイドライン作成を進めてまいります。
本ガイドラインが、小腸癌診療の均てん化と診療レベルの向上に寄与するとともに、今後の臨床研究の発展や新たなエビデンス創出の基盤となることを期待しています。
| 委員長 | 岡 志郎 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 委員 | 秋吉 高志 | 伊藤 芳紀 | 江本 成伸 | 大塚 和朗 | 梶原 由規 |
| 河内 洋 | 小林 宏寿 | 澤田 亮一 | 髙島 淳生 | 千葉 秀幸 | |
| 壷井 章克 | 中村 正直 | 羽賀 敏博 | 松田 圭二 | 山口 研成 | |
| アドバイザー | 橋口 陽二郎 | ||||
(五十音順)