トップページ > プロジェクト研究 > 活動中のプロジェクト研究 > 内視鏡切除後の深部断端陽性判定基準の標準化

粘膜内癌のうち粘膜固有層内に浸潤している病変に関する研究

落合 淳志 (国立がん研究センター東病院臨床開発センター臨床腫瘍病理部)

活動要旨

消化管臓器の原発巣は病理組織学的に壁深達度によってT分類で示される。T分類の定義が消化管臓器で統一されることにより、異なる消化管臓器由来の癌が同じ評価法で分類することが可能になる。WHO 2010分類における 食道癌、胃癌、大腸直腸癌の T分類を(表1)に示した。胃癌と食道癌においては分類法がほぼ統一されているにもかかわらず、大腸直腸癌のみ異なる分類法となっている。胃、食道における粘膜内癌はpT1aに分類されている一方で、大腸直腸癌における粘膜内浸潤癌は pTisに分類されている。これは、世界的に見て大腸直腸癌における粘膜内浸潤癌の存在に対する認識が乏しいことに由来すると思われる。
本プロジェクトにおいては、大腸癌研究会参加施設から粘膜内浸潤癌を集積し、その存在を同定し、臨床病理学的特徴を検討することを目的とする。

(表1)
WHO 2010分類における 食道癌、胃癌、大腸直腸癌の T分類

WHO 2010分類における 食道癌、胃癌、大腸直腸癌の T分類

Bosman T, et al., WHO Classification of the Tumours of the Digestive Disease. 2010. IARC Lyon.

このページの先頭へ